受変電技術
高機能汎用型
デジタルリレー(IED)Cable restraint method
国際規格IECに準拠したIEDを用いた
保護・制御装置
世界的に国際規格IECに準拠した保護・制御ユニットIED(Intelligent Electronic Device)が標準的に採用され、
国内においても順次IEDの導入が進んでいます。
IEDは汎用性が高く、小型化と低コスト化が図れるため、今後採用が大きく進展すると予想されます。
シーテックは早くからソフトロジック回路の設計を手掛け、電力向け・民需向け
それぞれに対応した保護・制御装置を開発し、納品しています。 これらの知見を活かし、
お客様の求める最適なシステム構築を提案できると自負しています。
保護・制御ユニットIED
ABB製IED
従来の保護制御盤 → IED保護制御盤
IEDの主な特徴
- 1
- IEDは、保護・監視制御・計測・記録・通信などの保護リレー機能を1つのユニットに搭載できる、機能性と柔軟性に優れた装置です。
- 2
- お客さまがそれぞれの機能を用途に応じてセッティングして利用できるよう、高度に汎用化されています。
基本情報と機能
IED基本情報
低コスト・短納期
- ・部品の汎用化・量産化により、低価格かつ短納期です。
- ・保護制御装置の設計・製作面において、効率化を図れます。
多機能化
- ・各機能のアプリケーション化により、一つのユニットに複数の保護リレー機能を内蔵し、ユーザーにより保護・制御シーケンスを自由にカスタマイズできます。多機能化により、ユーザーのあらゆるニーズに柔軟に対応できます。
- ・シーケンスが変更になった場合でも、ソフトウェアの書き換えで対応できます。
信頼性
- ・配電盤に実装された補助リレーやタイマーをソフトシーケンスに組み込むため、機械的な部品点数を大幅に削減できるほか、部品点数の削減により故障率が極めて低い、信頼性の高い装置を構築できます。
IEC61850 国際規格対応
- ・標準規格のネットワークプロトコルを採用することで、プロトコルに準拠した端末装置であれば容易に接続できるほか、既設端末の置き換えも容易に行えます。オープンな標準プロトコルを使用することで、設備増設費やメンテナンス費を軽減できます。
長期保証
- ・ABB製リレーについては設計寿命が20年で、国内メーカー製に比べ長寿命です。また国内代理店のメリットを活かし、長期製品保証を行っています。
IEDの主な機能等
計測機能
- ⇒主回路の電圧・電流などの常時計測表示する数値や過去の最大値・最小値などを確認できます。
記録機能
- ⇒装置内に動作記録や故障記録を保存することができます。
- ⇒リレーが動作した際に、内部に記録した事故様相(電圧、電流、周波数等)をオシログラフ機能で表示し、解析できます。
通信機能
- ⇒多様な通信プロトコル規格に対応しています。
- ⇒主要製品はRS232/RS485ポート、Ethernetポートを装備しています。
故障時対応
- ⇒万が一、装置が故障した場合は、ユニットの交換で迅速に復旧できます。
(上位機種など高価格帯のユニットについては、コストメリットが享受できるよう基板単位の交換となります)
多機能化
- ⇒アプリケーションソフトにより、保護・制御・計測・記録・通信などの保護リレー機能を一つのユニットに内蔵し、装置の多機能化を図れます。
- ⇒IEDは計器用変成器以外に各種計測器(センサー)と接続し、データ収集することが可能
低周期計測であれば、安価なPLC(Programmable Logic Controller)でもデータ収集可
センシング機能/保守高度化
開発経緯
近年、生産システムの高度化に伴い、受変電設備の管理が重要となる中、IoT技術の進歩も相まって、生産システムと一体となった受変電設備の管理に対するニーズが高まっています。
その一方で、受変電設備の高経年化に加え、再生可能エネルギーの大量導入に伴う電力系統全体の短絡容量不足や同期化力の低下など、電力品質が低下するリスク増大への懸念が高まっています。
シーテックは、これら課題の解決をサポートするために、創立以来55年以上に亘り電力系統の保護・監視制御システムの保守業務で培った経験を基に、2013年より高機能汎用型デジタルリレー(IED:Intelligent Electronic Device)を適用した保護・監視制御システムの開発に着手し、2018年より商用販売を開始しています。