受変電技術
汎用プログラマブル
ロジックコントローラーを
用いた
碍子洗浄装置向け
遠隔制御装置の開発
碍子洗浄装置向け低コストな遠隔制御装置
電力会社は、遠隔制御装置により変電所設備である碍子洗浄装置の遠隔制御を実施し、碍子の機能維持等を図っています。
シーテックは、長年に亘る電力設備の工事・保守業務で培ったノウハウを生かし、専用TC(TC:Tele-control)を開発し、従来の集中監視制御システム(STC:SystemTele-control)から独立した、低コストな碍子洗浄装置向け遠隔制御装置(碍洗TC)の商用販売を開始しています。
特徴
操作性
誤操作防止を目的とした二挙動による制御を実現するために選択制御方式を採用。加えて、更なるヒューマンエラー防止機能(制御項目の未選択や機器動作中の選択・制御等の操作禁止機能)を実装。
保守・信頼性
交換作業の簡略化を図るため、碍洗TCにプラグイン構造を有するプログラマブルロジックコントローラ(PLC)を搭載。故障情報は碍洗TC親局画面で随時監視できる他、他装置向けの装置一括故障出力を備え、別置の監視装置にて常時の監視も可能。
(※)PLCは、カタログスペックや追加試験により、電力用規格B-402相当の機能を有していることを検証済。
整定機能
碍洗TC親局より、故障表示や制御項目の名称を全角9文字以内で自由に変更できるほか、制御対象や43R条件の接点仕様(a、b、a/bコン)に応じた設定変更で導入箇所を選ばない仕様を実現。
(※)43Rは、制御権を遠方(制御所等)もしくは現地直接(変電所等)のいずれかに切替えるインターフェース。
現場状況に応じた柔軟な運用
制御・故障表示ともに5項目(碍洗TC装置故障・43R表示は別項目で搭載)が標準機能。ただし、制御項目が少ない場合、制御項目を故障項目に設定変更することにより、故障項目は最大10項目まで拡張可能。
随時監視方式
監視方式には、設備の運用形態に基づき、必要時のみ接続して監視制御を行う随時監視方式を採用。碍洗TC自身への故障監視は装置一括故障出力を変電所TCに接続して常時監視とすることが可能。
コンパクトかつ長期保守可能な碍洗TC親局
設置スペースに配慮した、省スペースで設置可能な12インチタッチパネルPCを採用。インターネットエクスプローラーにより接続先を指定することで、1台の碍洗TC親局から複数の変電所に接続可能。採用するロジテック製メンテナンスコールPCは、搭載OSが購入時から10年間不変であるほか、PC本体の故障を事前予測し警告する機能を搭載することから、高い保守性を有します。
装置仕様および伝送仕様ほか
項 目 | 装置構成 | 備考 |
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碍洗TCの構造 | 1箱 (25kg) |
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ディジタル入力 | 16点※ | 110V回路を補助リレーで受け、PLCには24V回路で入力 |
ディジタル出力 | 8点※ |
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伝送部 | イ-サネット | 1チャンネルを実装 10BASE-T/100BASE-TX |
電源部 | DC110/24V | 電源スイッチは箱内にMCCBを実装 |
通信プロトコル | HTTP | 計測情報LANを使用 |
(※)PLCが実装している入出力点数を記載。
納入仕様
引渡・検収条件
引渡条件は持込調整渡し、検収条件は持ち込み調整完了後とする。現地調整試験は、原則として納入日とする。(シーテックの技術者により搬入・調整試験を実施。)