地中送電技術
真空吸引式滑剤塗布工法 Float derrick method
真空吸引により素早く管路内に
滑剤を塗布する工法
地中電力ケーブルの長尺・長径間化に伴うケーブルと管路の摩耗を軽減するため、
真空吸引装置を利用して滑剤を吸引することにより、短時間で均一に滑剤を塗布します。
真空吸引式滑剤塗布工法の特徴
- 1
- 従来工法ではケーブル布設前日に滑剤を塗布するため、滑剤の流動化や漏洩等による効果の低減が懸念されていました。
ケーブル布設直前に滑剤を塗布するため、滑剤の効用を最大限発揮できます。
- 2
- ホースやノズルなどの治具を管路内に挿入する必要がないため、管路内部の損傷リスクを軽減できます。
- 3
- 台棒支線設置のための広範な敷地や大規模な資材置き場の確保が不要です。
工法別 | 本工法 | 従来工法 |
---|---|---|
施工時間 | 3時間 | 6時間 |
滑剤塗布時間 (施工時間中) |
30分 | 2.5時間 |
真空吸引式滑剤塗布工法と
従来工法の違い
従来工法
管路内への塗布は、従来、塗布用ノズル・ホース等の治具を管路内へ挿入し、ウィンチにより牽引しながら行っていました。
真空吸引式滑剤塗布工法
真空吸引装置を利用し滑剤を吸引することにより、管路内へ治具を挿入することなく、短時間で均一に滑剤を塗布することが出来ます。
作業風景
滑剤吸引側
滑剤タンク積載車両
滑剤吸引状況
マンホール内吸引ホース取付状況
真空吸引側
マンホール内真空吸引ホース取付状況
ダクトアダプター
真空バキューム車
真空吸引ホース先端